12月27日(金))
ドームは完成したけど。。。
ドームについての更新、遅れてすみません。
望遠鏡が動かないとどうももいベーションが上がりません。市の担当課に頑張ってもらって、修繕の予算を何とか確保して欲しいものです。
さて、左の写真をご覧ください。製作したドームにホームプラネタリウムを星を投影したものです。意外とそれなりに写っていると思いませんか。右下の明るい半円がホームプラネタリウムです。
11月8日に治具の製作を紹介しましたが、11月19日にもう1個の治具を製作しました。基礎部分にドームの一段目を 載せるためのものです。それから、なんと二日でドームを完成させることが出来ました。写真と文章で紹介したいところなのですが、このホームページは文章と写真のコンテンツには写真は一枚しか掲載できません。それで、下にフォトギャラリーとして順に写真を掲載しますので、ドームのできる過程をご覧ください。
晴天時は望遠鏡、星の観望が出来ない時はプラネタリウムと考えていたのですが、肝心の望遠鏡が動かないことにはプラネタリウムの生かしようがありません。どうしましょう。
12月13日(金)
天文台の今後について・・・望遠鏡は故障中です
しばらく今日の天文台をお休みしておりました。というのも、望遠鏡が動かなくなってしまったのです。この間、メーカーへ問い合わせをしたり、市役所の担当に相談したりと何もしなかったわけではありませんが、明るい展望は見えず、半分心がおれかかっていました。6月から担当し、晴天時にはある程度来館者も見込めるようになりつつあり、ホームページも少しずつではありますが見ていただけるようになってきたかなと思った矢先の出来事で・・・。
この4カ月ちょっとの間にも、ドライバーのエラーやコントローラーが操作不能になるなどトラブルはありましたが、何とか対応しながらここまでやってきました。しかし、今回は簡単に復旧できないかも知れません。
メーカーからは機械の調整が必要と言われているのですが、市には修繕の予算は無く、今年度のものにはならないかも知れません、もしかすれば何かの拍子に動くようになるかもしれませんが、望遠鏡の架台は50㎝の鏡筒を3600分の1秒の精度で動かす精密機械です。動かす事で大きな破損に繋がっても困りますので、少し慎重に試みて行きたいと思っています。
さて、望遠鏡は現時点では何とも言えない状況ですが、担当者としては何もせず手をこまねいているのもしゃくなので、できる事で動き出したいと思います。
望遠鏡は動きませんでしたが、この間にドームが完成しました。
次回は、完成したドームについてお知らせしたいと思います。
11月9日(土)
双眼鏡を使って
先週の3連休、1日目、2日目こそ曇り空でしたが、3日(日)はとても良い天気で、満天の星空を観察出来ました。月明かりもなく、天の川も良く見えていました。
惑星から系外銀河までほぼ予定通り観望できました。
近い順に観望を進めていたのですが、恒星の観望の辺りだったでしょうか。お客様から、「銀河が見たい」という希望が出されました。最後はⅯ31(アンドロメダ銀河)を観望していただく予定にしていましたが、ちょっと遊んでみる事にしました。
アンドロメダ銀河の明るさは4等級です。空の暗いところでは5、6等星まで肉眼で見えますので、望遠鏡を使わなくてもその存在を確認することは可能です。それに、天文台の望遠鏡では大きすぎて全体の一部分しか見る事が出来ません。実際、15㎝の望遠鏡にはCMOSカメラをつけてディスプレイに写しているのですが、大きすぎて画面からはみ出してしまいます。
ドームのスリットを動かしながら、カシオペア座とアンドロメダ座を確認してもらい、そこからアンドロメダ銀河を探してもらう試みを行ってみました。見慣れていないと、ぼーっとした暈光を銀河と認める事はちょっと難易度が高い様でした。そこで登場するのが双眼鏡です。ちょうど紫金山・アトラス彗星観望用に双眼鏡を準備していましたので、それを使ってもらいました。初めて双眼鏡を星空に向ける方も多く、「双眼鏡ってこんなに星が良く見えるんだ!」と驚かれていた方もありました。
5㎝の双眼鏡ではぼーっとした星とは違う広がりとして確認できますし、8㎝の双眼鏡ではその楕円形の広がりがはっきりと分かります。「やっぱりこれがそうだったんだ。」と、肉眼で見えた暈光を改めて銀河と確認された方もありました。
星空に双眼鏡は使えます!紫金山・アトラス彗星もそうでしたが、広がりのある天体の場合、望遠鏡だとぞの全体像を視野で確認できない事も有ります。そのような時、双眼鏡を使うと全体を視野に収める事が出来る場合もあります。
ちょうどすばる(Ⅿ45 プレアデス星団)も昇ってきていましたので、それも双眼鏡で観望していただきました。
もう少しするとオリオン座が昇ってきます。オリオンの大星雲も双眼鏡が活躍しそうです。
11月8日(金)
ドームを製作しています。 ~その4~
前回は天文台のドームの話でしたが、今回は製作途中のプラネタリウムのドームです。
10月に入ってからこれまでと違って晴れの日が多く、観望会は9日予定し実施が5日と、勝ち越してしまいました。いつもこうだといいんですけどね。
そのため、勤務時間は観望会準備に充てていましたので、この間ドーム製作が思うように進みませんでした。
それでもようやく治具を一つ作りました。(左の写真です)これでようやく基礎部分の位置決めを行うところまで来ました。もう一個治具を作成したらいよいよ基礎の上にドームを組んでいくことになります。部品は出来ていますので、一気に行きたいところですが・・・・。
これまでの途中経過を下に写真で紹介します。
11月1日(金)
ドームの話
左の写真をご覧ください。
ドーム内からスリット方向を写した写真です。
スリットというのは、ドームの開口部になります。ここの部分が開いて、望遠鏡はこの方向の星空を観察することになります。真ん中付近のハンドルと望遠鏡の間の部分がスリットで、ハンドルを回すとスリットが開きます。
方位を表す東の字が見えますが、ここに脚立を使って昇ってハンドルを回します。
先日、望遠鏡の準備のためにドーム内に入ったところ、ハンドルの位置が東の所から大きくずれていました。6月から担当して初めてのことでした。
ドームの構造ですが、観測室の上に半円形のドームが載っています。この半円形のドームをモーターを使って回すのですが、ギヤなどで回しているのではなく、ローラーで転がしているのです。観測室から外れなくはなっていますが、スリットを開けている状態で強い風が吹くと、風がドーム内に入り、その風によってドームが勝手に回ってしまうことがあります。スリットを閉めていると、ドームの外側はでっぱりは多くは無いので、風は半球に沿って流れ、ドームが力を受けて回ることはそうそうありません。
よっぽど強い風が吹いたんですね。
望遠鏡自体は多少の風ではびくともしませんが、ドームやドーム内は影響を受けますので、強い風には要注意です。
10月26日(土)
天文台の観望会では、ラストチャンス!? ー去り行く紫金山・アトラス彗星ー
今日もとてもいい天気となっています。
先週は金・土とも観望会は実施できませんでした。その間、紫金山・アトラス彗星は高度も硬くなり、岩手山の影響がなくなりましたので、昨日は天文台の屋上に双眼鏡を設置して彗星の観望会を実施しました。
肉眼では厳しいものの、双眼鏡では尾を引く彗星の雄姿を観望できました。
昨日は来館者も少なかったため、思う存分彗星や土星・海王星そのほかさまざまな天体を堪能していただきました。
来館者が多いと、プログラムをこなすのが大変ですが、少ないとご希望に応じて天体を観望いただくことも可能です。
現在、休前日を開館日としていますが、金曜日はキャンプのお客様も少ないため、天文台の来館者も少ない傾向です。
これを見たいという天体がある方は、ねらい目です。また、事前にご連絡いただければ、休前日以外でも可能な限り開館いたします。これまで休前日が天気が悪いことが多かったので、天気予報等で確実に晴れると見込まれる場合は国際交流村までご連絡ください。開館の可否をお知らせいたします。
今日は、観望会の前半は彗星の観望を行います。18時~19時までは天文台の屋上で双眼鏡で観望します。望遠鏡での観望はそのあとです。
昨日の観望でも10月中旬と比べると、彗星の光度がだいぶ落ちていると感じました。天文台の観望会では、彗星らしさを見ることができるのは今日がラストチャンスになるかもしれません。
紫金山・アトラス彗星をまだご覧になっていない方は、ぜひ天文台にお越しください。
※ 昨日は来館者の方ずーっと観望していましたので、写真はなしです。
10月25日(金)
さようなら、紫金山・アトラス彗星
今日はドーム製作についてアップする予定でしたが、昨日も晴れて紫金山・アトラス彗星が観望できましたので、今日も彗星の話題です。
晴れた日は毎日のように観望していますが、日没後すぐじゃないと観望できなかった頃からすると、今は晴れていれば機材設置に焦ったりすることなく、ゆっくりと準備でき、ゆったりと観望できます。ただし、地球に接近していたころからすると、だいぶ暗くなったような・・・。昨日は、目の悪い私は肉眼では確認できませんでした。双眼鏡で見てもコマの部分が大分暗くなったように感じます。これからどんどん太陽や地球から遠ざかっていくわけで、太陽の影響で長く伸びていた尾も短くなり、彗星自体もこれまでのように見つけることも困難になっていくことでしょう。でも、紫金山・アトラス彗星との出会いは、私たちの記憶に残っていくでしょうね。
10月21日(月)
紫金山・アトラス彗星 その後
残念ながら金・土は天気が悪く、天文台は観望会ができませんでしたが、翌20日(日)はとても良い天気で、3日ぶりに紫金山・アトラス彗星を観望できました。地球から遠ざかり、少し暗くなったかなという感じでしたが、尾は長く伸びています。肉眼でもまだ見つけることができました。
双眼鏡などを使えば、まだしばらくは楽しめそうです。
10月19日(土)
岩手山を飲み込む雲
予報のよおり、今日は雨降りの天気でした。雨は上がりましたが、観望会が出来るくらいまでは回復しませんでした。
焼走りはまだ厚い雲に覆われています。
写真は、昨日焼走りに向かう途中で岩手山を写したものです。まだ少し青空は見えるものの、岩手山が雲に飲み込まれています。その後天気は崩れ、今日の雨へと繋がります。まあ仕方ないですね。
それにしても、覆うというより飲み込むといった方がぴったりの雲でした。
ドーム製作ですが、この間も少しずつ進めています。基礎部分を作り、治具の上に載せてみました。基礎の位置がしっかりと決まったら、1段目を載せる治具を製作し、基礎の上に1段目を載せていく予定です。それがうまく行ったら、2段、3段と重ねていきます。2段目からは治具は作成しません、1枚ずつ貼り付けていく予定です。1段目のように全部貼り合わせないのは、一人の作業では形を保ったまま積み重ねる事が困難なためです。こういう時は助っ人が欲しいですね。でも、そんなことは言っていられないので、何とか工夫してやってみます。
次回は、写真付きで進捗状況をご紹介します。
10月17日(金)
忙しい10月!
10月に入って、4日(金)、5日(土)は天候不良で観望会は実施出来ませんでしたが、3連休前日の11日(金)からは晴天が続き、毎日星を見る日が続いています。月曜日から木曜日までは開館日ではありませんので、自宅からの観望です。紫金山・アトラス彗星は高度も高くなり、少し雲が出ても雲越しによく見えています。そして、昨日はスーパームーン。薄い雲がかかっていましたが、満月は少しぐらいの雲はものともしません。
観望できるのはうれしいのですが、ちょっと疲れ気味です。今日は観望会はちょっと出来ませんが、明日はどうでしょう。天気の回復が間にあって、紫金山・アトラス彗星を確認したいものです。
10月15日(火)
紫金山・アトラス彗星を観望しました。
これまでの曇天を挽回するかのように、3連休は晴天が続きました。天文台は休前日が開館日になっていますので、金、土、日が開館日でしたが、3日連続観望会を実施できました。そして、12日(土)は、紫金山・アトラス彗星が太陽から離れ、見えるようになるといわれた日です。天文台から観望できればよかったのですが、日没の太陽が岩手山に沈む様子をみて、岩手山から少し離れて観測することにしました。選んだ場所は大坊の一本桜付近です。金星とアークトゥルスを目印に探しましたが、12日は彗星が沈む時間までには見つけることができませんでした。13日(日)、もう一度同じ場所で挑戦しました。一日で彗星の高度はだいぶ高くなっていて、双眼鏡でその存在をとらえることができました。その方向にカメラを向けると、尾を引く彗星の姿がしっかりと映ってくれました。
翌日は開館日ではありませんでしたので、自宅付近から観望しました。14日(月)は西の空に少し雲がかかっていましたが、その雲のわきに、彗星の姿が・・・。そして、14日は肉眼でもその姿をとらえることができました。空が暗くなるまで見えていたからですね。
15日(火)は曇り時々雨で観望できませんでしたが、晴れればしばらくは彗星の姿を堪能できそうです。
10月13日(日)
ようやく晴れました!!
ドームを製作しています。~その4~
曇りばっかりの焼走りでしたが、ようやく晴れました。土曜日はとってもいい天気で、お客様にもたくさんご来館頂き、月に始まり、土星、恒星、惑星状星雲、球状星団、系外銀河と様々な天体を観望いただきました。曇りの日は観望会の準備が必要ないので、ホームページの更新に時間をたっぷりかける事が出来るのですが、晴れると観望会の準備でとても忙しくなります。昨日は「今日の天文台」のページの更新が出来ませんでした。今日もこれから観望の準備です。
ドーム製作も晴天時はなかなか製作に時間を割くことが出来ません。それでも何とか4段を組み、ドームを円形にする為の治具の製作に取りかかっています。治具が完成したら基礎を設置し、作成したそれぞれの段を組んでいきたいと思います。
ホームページを更新するために交流プラザに移動しようと天文台を出た所、おもしろい光景が見えました。
空が2色に分かれているのです、岩手山によって太陽の光が遮られたための様です。ちょうど頂上の所を境に空の色の濃さが違います。写真を掲載しましたが、分かりますか?
10月11日(金)
明日に期待!!
ドームを製作しています。~その3~
私が焼走りについたころは空は厚い雲に覆われていたのですが、予報のとおり、少しずつ雲が取れてきました。久しぶりに明日は星空が拝めそうです。そして、待望の紫金山・アトラス彗星の雄姿も・・・・・。来週は晴れたら極力天文台に足を運びたいと思います。ホームページにも情報を掲載しますので、そちらもご確認下さい。
さて、ドームの進捗状況ですが、7段目を組んでみました。(真ん中にあるのが、前回組んだてっぺんの部分です。)やはり予想通り、このままでは円になりません。7段のドームは高さ90㎝の基礎に載せるので、まず、その基礎を円形に組まなければなりません。その方法も考えていることがありますので、次回以降に紹介したいと思います。考えている方法でうまく行けば、ドームは半球状に組めるはずです。問題は、3Ⅿドームを一人で持ち上げて組んでいけるかどうか。まあ、やってみなければ分かりません。試行錯誤で作っていくことも楽しみの一つです。ドームが完成したら、曇天の日も天文台を開館したいと思います。
10月5日(土)
ドームを製作しています。~その2~
焼走りは今日も曇りです。そのため望遠鏡の準備をすることもなく、ドーム製作に集中できます!?
ドーム部分の部品はすべて取り終わり、てっぺんの部分を組み立ててみました。多少誤差はありますが、何とかできました。(内側が白です。)やはり、予想した通り、つなぎ目の所で色々な角度に折れるので、まん丸にすることが課題です。それから、作る順番をどうするかも問題です。7段になると結構な重さになると思います。一人の作業ですので、どの段からつくり、積み上げていくか十分に考えて行わないと、持ち上がらないという事になってしまいかねません。それぞれの段を組み立てながら考えていきたいと思います。
10月4日(金)
ドームを製作しています。~その1~
プラネタリウム用のドーム製作ですが、ドーム部分の部品取りがもうすぐ終了です。12分割の7段で84個ですが、下から5段目の部品があと9個です。同じ形の部品を9個なので、すぐに終わると思います。あとは、ドームの下の空間部分と補強の部品で終了です。下の部品は長方形なので、ケガキも簡単に終わると思います。明日には部品取りを終了して、せめて7段目の天頂部分を組み立ててみたいと思います。
模型を作ってみて、問題になりそうなこととして、ドームを楕円ではなくまん丸にできるかどうか。模型では画用紙で作ったという事もあると思いますが、少しいびつになってしまいました。一工夫必要かもしれません。
空が全然晴れてくれないので、ドーム製作ははかどるのですが・・・・。
9月からこれまでの所、一晩しか望遠鏡で土星を見て貰えていません。初めは低空のため揺れまくっていた土星ですが、高度もたかくなり、模様も良く見える様になってきました。土星に続いて、木星も東の空から昇ってきています。そして、10日過ぎには、紫金山・アトラス彗星がその雄姿を見せてくれるはずです。
とにかく、晴れて欲しいですね。
9月28日(土)
ドーム製作開始!
27日(金)東の空に少し青空が見えましたので、天文台を開けることにしました。天文台に行くと、近くにテントを張っている方から、「今日、天文台は開けますか?」と、問い合わせをいただきました。「東の空が晴れて入れば土星がみえます。とりあえず、開けますので晴れていたら見に来てください。」と、お話しすると、「土星が見えるんですね。楽しみですね。」と、興味を示していただきました。
6時半ごろまでは土星は見えていたのですが、その後雲がかかり、7時過ぎにはすっかり見えなくなってしまいました。土星の高度も高くなり、像が安定してきました。見えると細い輪と表面の縞模様が見えます。昨日も途中までは見えていましたので、とても残念です。このままでは、天文台は開店休業状態です。
そこで、曇天対策を急ぎます。材料も届いたので、早速ドーム作りを開始しました。
とりあえず、移動の際に穴を開けてしまった段ボールを使って部品取りを行い、感覚をつかむことにしました。
マスは12分割の1組分を切り取りました。穴の部分があったので、7段の内の4段目は別のいたからとることにして、1、2、3、5、6、7段の部品を取りました。
段ボール板って縦に置くと簡単に折れてしまいます。中芯の波の方向のせいです。一方向にしか中芯が入っていないので、その方向に簡単に折れてしまいます。部品取りの際、方向に気を付けなければいけません。組み立ての際も要注意です。
来週までには何とか部品取りを終わらせて、組み立てに入りたいと思います。
来週の報告をお待ちください。
9月27日(金)
ドームの材料が届きました!
曇天対策のドーム作りですが、前回模型製作までお知らせしましたが、ようやく実際のドーム製作の材料が届きました。段ボール板40枚です。3Ⅿドームの製作には1800㎜✖900㎜の段ボール板が30枚必要なのですが、30枚も40枚も値段が変わらなかったので、失敗することも考えて40枚にしました。そうしたら、早速移動で2枚ほど穴をあけてしました。やっぱり40枚で良かった・・・。
最初、強度の関係で茶色の段ボールにしようと思いましたが、星を投影するには白い紙を貼る必要があります。その手間と追加の材料を考え、大丈夫と自分に言い聞かせて片面白色の段ボールにしました。早速明日から製作開始です。1階の展示室で作業予定ですので、天文台にご来館の際はドームの製作過程をのぞいてみてください。
9月20日(金)
架台を交換しました
先週、展示室に望遠鏡を追加しましたが、旧式の鏡筒を現行の架台に無理やり載せたのでなんか不格好になってしまいました。あまりにもかっこ悪かったので、会う架台を持ってきて取り替えてみました。やはりこの方がスマートに見えますね。新しい架台を使おうと思ったのですが、こっちの方は別な鏡筒を載せてみたいと思います。短めですがのっかる鏡筒があったと思いましたので、探してみます。
それにしても焼走りは今日も曇り。夜は雨予報です。とにかく晴れません。仕方なく機材をいじっていますが、これも晴れてくれなければ何の意味もありません。とにかく星空が待ち遠しい。
来週はいよいよドームの材料が届く予定です。ドームが完成したら、星が見えない日はプラネタリウム、映像などのプログラムを行いたいと考えています。
来週はドームの製作過程をお示しできればと思います。
9月15日(日)
望遠鏡を追加しました
今日も焼走りは曇りです。9月も現在の所1勝3敗と負け越しています。今日も黒星となりそうです。
さて、展示室に望遠鏡を追加しました。これまでの2台は赤道儀でしたので、誰でも簡単に操作できる経緯台式の望遠鏡です。写真の右の望遠鏡です。
細かく見るとちょっと問題があります。
鏡筒(望遠鏡本体)はかなり昔の機材です。それを載せる経緯台は現行のものです。
接続の仕方が昔と今とでは違うんです。
現在は、鏡筒と架台をアリガタ・アリミゾで接続する方法が一般的です。これだとメーカーが違っても簡単に鏡筒を架台に載せる事が出来るんです。ところが、昔はそれぞれのメーカーがそれぞれの方法で接続していたのです。
今回は鏡筒も架台もビクセン製でしたが、接続の仕方がすっかり変わってしまっていたので、何とかのっけることはのっけたのですが、少し不格好になってしまいました。拡大した写真を下に載せておきます。使えない事は無いのですが、やっぱりかっこ悪いですね。手持ちの部品を探してもう少し格好よくしたいと思います。
9月14日(土)
曇天対策・・・その2
昨日に引き続き、今日も焼走りは曇り空です。秋雨前線が停滞している影響ですね。明日も予報では曇りです。せっかくの3連続開館予定日がこれでは・・・。早急に曇天でも対応できるプログラムを何とかしないと・・・。
先日、国際交流村(銀河ステーション天文台)のオープン当時にかかわりのあった方からお話を聞く機会がありました。その当時、童話を作ってビデオに収めたというのです。天文台にあるはずだと言われたのですが、後日探してみましたがそのようなビデオは何処にもありませんでした。もう一度お話しする機会がありましたので、天文台のどこを探してもそのようなビデオは無かった旨のお話をすると、自宅にあるはずだというのです。早速お借りしました。写真がそのビデオです。私もまだ見ていませんが、どんなお話なのかとても楽しみです。プラネタリウムやこのような映像等を整備し、曇天の際にもお客様を迎え入れるプログラムづくりをしていきたいと思います。
ドーム製作ですが、材料の段ボールが届くまで2週間弱かかりそうです。9月中に何とか完成させたいと思いましたが、10月にずれ込んでしまいそうです。天文台の展示室にドームは設置予定ですので、製作もそこで行いたいと思っています。開館日は18時には天文台を開けますので、再来週からは展示室に製作途中のドームが見えるはずです。興味のある方はどうぞ。
9月13日(金)
ドーム製作開始!~その2~
先週、7日(土)。18時の段階で雲がまだ多かったのですが、国際交流村のお客さんも多かったことから、天気予報を信じてダメもとで開館しました。開館当初は北の空しか晴れていなかったので、北斗七星の二重星やその近くの銀河などを中心に観望していたのですが、時間の経過ともに天頂付近にも星が見える様になってきました。ベガやこと座の環状星雲、アルビレオも観望できました。土星を見たいというお客さんがいましたので、「もし雲が無ければこの辺にみえるはずです。」と、ドームを東の空ぬ回してみると、さっきまで雲で覆われていた場所に何やら黄色い星が。土星です。時間の経過とともに晴れ間が広がったようです。まだ低空で気流の状態は良くありませんでしたが、細い輪を観望していただけました。そしてついでにその近くの海王星も。
7日は思いがけず多くの天体を観望できましたが、今日(13日)はまたいつものように曇り空です。曇天対策のドーム製作ですが、着々と進行しています。
先週は寸法の計算と図面用の用紙作りまでお知らせしましたが、この一週間で図面を書いて、それをもとに画用紙でおよそ7分の1の部品をつくり、ドームの模型を組み立ててみました。それが上の写真です。強度不足と部分部分しか張り合わせていませんが、何とかドームになりました。4Ⅿドームでは48枚の段ボール(1800㎜✖900㎜)が必要でしたが、3Ⅿドームにすると段ボールも30枚に収まります。これから段ボールを発注して製作しますので、完成は9月いっぱい程度をめどに考えたいと思います。
このホームページは画像+文章のコンテンツは画像が1枚しか掲載できないので、下に製作途中の画像を載せておきます。
9月7日(土)
ドーム製作開始!
とにかく金・土が晴れてくれません。私が6月から担当するようになって、残念ながら一度も満天の星空を拝んでいません。晴れれば素晴らしい星空が観望できるのですが、晴れない事には、、、。
以前お知らせした曇天対策のプログラムですが、取り組みをスタートさせました。ドーム製作です。
私は以前、塩ビパイプを使ってプラネタリウム用のドームを作ったことがあります。塩ビパイプで骨組みを組んで、内側に布をドーム状に縫い合わせ、パイプに固定して作りました。このドームの難点は、結構重いのと、布をぴんと張るのがたいへんなこと。そして遮光性がないので、その時は暗幕をかけてドーム内を暗くしました。今の環境では暗幕もありませんので、この方法は断念しました。
ネットで検索すると、段ボール製のドームの情報がたくさん出てきます。これだったら何とか出来そうです。そこで、段ボールでドームを作ることにしました。
JAXAのページとWill System Designのページを参考にさせていただきました。
縦7分割、周12分割です。
JAXAの資料は4mドームですが、一人で作ることを考え、ドームの直径を3Ⅿとしました。
先ずは、各部品の寸法の計算から。
これは、Will System Designのページを参考にさせていただきました。
そして、これをもとに段ボール板から部品を取るのですが、段ボール一枚からどのように部品を取るのが効率的か、図面を書きます。図面はA4用紙としました。
今回はまず、寸法と用紙の準備まで。次回は、図面の完成と縮小模型の製作まで行きたいところです。
9月6日(金)
黒点がいっぱい
9月になって「晴れー!」という日が続きました。開館日まで待ちきれず、4日にドームを開けてみました。昼に太陽の観察です。投影板も見つかったので、早速使用してみました。写真ではちょっと分かりづらいかもしれませんが、黒点がいっぱい観察出来ました。
今年、岩手県でも低緯度オーロラが観察出来ましたが、太陽の活動がとても活発になっています。
太陽の活動は今年か来年がピークと予想されていますので、まさに今が黒点がいっぱい見える時期という事になります。
夜の天文台も良いのですが、昼でも望遠鏡を使った観察が出来ます。太陽が出ていればこのように太陽黒点などが観察できますし、明るい恒星や惑星であれば、太陽が出ていても50㎝の望遠鏡で見る事が出来ます。
ただし、私は天文台に常駐しているわけではないので、昼の観察を希望される方は事前に国際交流村にご連絡下さい。可能な限り対応いたします。
8月30日(金)
天文台らしく。。。
台風10号の影響で前線が刺激され、台風から遠く離れた八幡平市でも連日の豪雨に見舞われています。ここ何回かは、私が天文台につくと青空が少しのぞいてくれるのですが、最終的には星が見え始める時間になるとどこからともなく雲が湧いてきて、星がみえなくなるという事が続いています。16時現在青空も少しはのぞいてはいますが、天気予報は曇り時々雨、しかも雷注意報が出ています。なかなか観望会の実施が難しいので、天文台の中を少し整備したいと思います。
掲示物は前々台長が星景写真や天文現象の説明など所狭しと掲示してくれました。7月にそこに望遠鏡を一台展示してみたのですが、ちょっと寂しい感じでした。そこで今回、望遠鏡をもう一台追加してみました。これから少しずつ機材を増やしていきたいと思っていますが、その手始めに、、、。
私が子どものころ憧れだった、「五藤光学8㎝屈折赤道儀」です。当時天文雑誌に広告が載っていていいなあと思って眺めていたのですが、子どもには手の出る金額ではなく、いつかは、いつかはと思い続けていた望遠鏡でした。今ではすっかり旧型になってしまいましたが、つくりがしっかりしていて、今の望遠鏡にはない重厚感があります。すり割り式の接眼スリーブや長いファインダーと調整ねじはかっこいいと思ったものです。自動導入等の機能はありませんが、手動で使う分には今でも現役です。
これからも少しずつ機材を追加し、掲示と併せて天文台らしさを盛り上げていきたいと思います。。。
あれ、なんか変だなと思ってよく見ると、バランスウエイトを取り付ける軸がありません。しまった、忘れてきてしまった。
以前紹介した反射望遠鏡は、微動ハンドルもつき、使用できる状態になりました。
2歩進んで1歩下がるような感じですが、前に来た時とはちょっと違うと言ってもらえるような天文台にしていきたいと思います。
このホームページは文章に対し写真を1点しか掲載できないので、下に載せきれなかった望遠鏡の写真を何点か。
8月24日(土)
土星を確認しました!?
23日(金)、天気予報を信じて開館しました。初めのうちはドーム内から夏の大三角を構成する、ベガ、アルタイル、デネブが観察出来ましたので、何とかなるかなと思っていたのですが、次第に雲が・・・・。天文台上空の雲は消えるどころか次第に大きくなっている様です。ドームを回してみましたが、雲の範囲がどんどん広がっているようです。
え~い、こうなったらだめもとで・・・と、土星の方向に望遠鏡を向けてみました。肉眼では見えなかったのですが、50㎝だったらもしかしたらと思ったのです。すると、黄色っぽ星が入りました。カメラを替えて拡大したのが左の画像です。
昨日は風が強く、しかもまだ低空でしばしば雲に隠れる状態でしたので、「輪のある土星」というよりは、「踊る串団子」という感じでした。
それでも、今シーズン初土星、感慨深いものがあります。輪が串のように見えるのは、土星の傾きが地球からほぼ真横になりつつあり、輪が非常に細くなっているためです。輪が見えなくなるのは来年ですが、昨日も激しく踊りながらしばしば輪が見えなくなっていました。輪の消失とはちょっと違うんですけど。
ようやく開館時間内に土星が観望できるようになってきました。これから次第に高度が上がってきますので、輪をもつきれいな土星の姿が観望できるようになってくると思います。ご期待ください。
8月23日(金)
曇天対策・・・なんとかしないと
16時頃の焼走り周辺の空です。天気予報は午後からずっと晴れ予報です。確かに青空は見えます。しかし、ここが天気のマジックで空全体の2割が青空であれば天気は晴れなのです。ドームを開ける立場では、これで雨でも降られると困ってしまいます。6月は開館予定日が11日で、観望できたのが3日。7月は9日中、2日。そして8月は今の所、7日の内の2日しか観望できていません。いくら宣伝しても望遠鏡が使えないのではどうにもなりません。これまでの記録を見ると、銀河ステーション天文台では星の観望が出来ない日はかつyoウニてはビデオやスライド上映を行っていたようです。しかし、1階の展示室を探しても、投影できそうなビデオやスライなどどは見当たりません。天文台がオープンしてから30年、その間にいろいろなものがどこかに行ってしまったようです。
さて、困った。でも何とかしないと。あれこれ考えてみましたが、そういえば・・・・。以前、理科の先生方の集まりの際にいただいたものがありました。下の写真です。これだったら(ホームプラネタリウムです)曇って望遠鏡が使えなくても天文台的な事が出来そうです。でも、そのためには投影する壁やドームが無いといけません。
直ぐのものにはならないかもしれませんが、9月中に何とか出来るように取り組んでみたいと思います。方針が決まって動き始めたら、微動ハンドルのときのようにこのコーナーで紹介したいと思います。
8月17日(土)
微動ハンドルを直しました
1カ月前に、中古望遠鏡を購入したことを書きました。その際、微動ハンドルが1本折れているので修理しますと言っていましたが、その修理がようやく終わりました。というより、修理の時間が取れず、ようやく取り掛かることが出来たというところです。
左の写真で、手前が修理したハンドル、奥が正常のハンドルです。修理の際、棒の部分が割れてしまったりして、少し短くなってしまいました。接着剤がまだ完全に硬化していないので少し時間を置きますが、望遠鏡に取り付けて大丈夫そうだったら、前にお話しした通り、貸し出しをしたと思います。望遠鏡は展示室に置いていますので、貸し出しをご希望の方は天文台開館日にその旨お話しください。
さて、修理ですが、次の手順で行ってみました。
1 折れた面をやすりで平らにする。
2 折れた軸に2.5㎜の穴をあける。
3 ドリルであけた穴にタップで3㎜のねじを切る。
4 3㎜のビスの頭を切り、ねじの部分だけにする。
5 穴に接着剤を入れ、頭を取ったビスの両側から軸をねじ込む。
こんな感じです。プラスチックのビスがあれば使いたかったのですが、手元になかったので普通のスチールのビスを使いました。これでどれだけ持つか分かりませんが、私の手元に来た時のビニールテープ巻の時よりは使えるでしょう。
一応、写真も下に載せておきます。
焼走りの素晴らしい星空を堪能していただくために準備は少しずつ進めているのですが、肝心の天気が・・・。
とにかく晴れて欲しいものです。
8月16日(金)
ようやく土星が
8月2日(金)に梅雨が明けた岩手県ですが、2日、3日は連続して観望会を実施出来たのですが、その後は台風の影響もあり、9日~11日の3連休は一日も観望会を実施出来ませんでした、そして今日明日も台風7号が日本に接近していて観望会が実施できるかどうか微妙です。なかなか星を愛でることが出来ないうちに日にちだけが立っていくような感じです。
月初めに観望してから2週間、今日の星空をシミュレーションソフトで確認してみました。
上の画像は16日(金)21時の東から南にかけての星空ですが、東南東の空に2つの惑星が・・・。ちょっと字が小さいですが、左が海王星、そして右が土星です。土星の高度はおよそ15度ほど。天文台の東側には高い木がありますが、10度も昇れば見えてくるはずです。ようやく天文台開館中に土星が観望できそうです。以前にもお知らせしたとおり、今年の土星はとても薄い輪を見せてくれるはずです。金、土で晴れたら、是非銀河ステーション天文台で自分の目で土星の輪を眺めて欲しいと思います。
私もまだ天文台の望遠鏡で土星を見ていません。50㎝でどのように見えるかとても楽しみです。写真を撮影したら、今日の天文台のページに掲載したいと思いますので、お楽しみに。そして、50㎝で海王星も拡大してみたいと思います。
このように夢は膨らむのですが、肝心の空が思うように晴れてくれません。天の川もチラリと見ただけです。私が天文台に勤務して2カ月半になりますが、まだ一度も満天の星空を体験していません。まず一度、焼走りの降るような星空を体験したいものです。
今日、明日天気になあれ!
8月10日(土)
星座早見盤の貸し出しを開始しました
以前予告しましたが、星座早見盤の貸し出しを開始しました。18種類、32枚あります。サイズや材質、掲載している情報もそれぞれ違いますので、色々と楽しめるのではないかと思います。
小学校で学習する夏の大三角や冬の大三角などの情報が掲載されているものや5等星迄の詳細なデータが掲載されているものなど、目的に応じて使い分けができます。また、日本独自の星座が掲載されているものや星座絵が描かれているもの、頭上にかざさなくても使用できるもの、北天だけでなく、南天の星座も確認できるものなど、色々な種類があります。
天文台では、ドームのスリットから望遠鏡で空の一部を拡大して観望します。ドーム内からは残念ながら星座は観察出来ません。色々な天体を望遠鏡で拡大してみるのも良いのですが、天文台のある焼走りは標高およそ560Ⅿの地点にあります。晴れた時の星空はとても素晴らしく、天の川もはっきりと見えます。天文台に来館頂いたお客様には、望遠鏡での観望後は素晴らし星空を堪能いただきたいぬ根のお話をさせていただいております。その際、この星座早見盤がお役に立てるのではないかと思います。
交流プラザの受付で貸し出しを行っています。各早見盤の特徴などの解説も用意していますので、確認の上活用いただければよ思います。使い方が分からない場合は天文台にいらしていただければ解説いたします。
8月9日(金)
思いがけない収穫
梅雨明けから一週間経ちました。晴天の夏空を期待したのですが、なかなか思うようにいきません。
午前中は良く晴れているのですが、大気の状態が不安定で午後になると積乱雲が発達し、豪雨になったり、雷が鳴ったりと天文台にとっては最悪の天気が続いています。そう考えると、2日、3日と連続して開館出来たのが奇跡のように思えてきます。
そして3日には思いがけない収穫がありました。
6月から天文台を担当していますが、なかなかすっきりと晴れてくれません。特にも、西の空はほぼ曇りです。ところが、3日は西の空が晴れていたのです。木星や土星は開館中には見えませんが、水星と金星が太陽のそばにいます。太陽付近が晴れていれば肉眼では見えませんが、望遠鏡だったら水星や金星が見えるはずです。早速金星に望遠鏡を向けてみました。すると、pcの画面には15㎝屈折に接続したカメラの画像に金星が入りました。低空なのでゆらゆらしていますが、丸っぽく見えます。次に水星に望遠鏡を向けてみました。金星ほどはっきりとは見えませんでしたが、青空の中に白Ⅼく三日月っぽく見えています。まだ空が明るかったので来館者はありませんでしたが、しばらくぶりに見る金星と水星を堪能しました。
天文台は18時から開館しています。空がすっかり暗くなるのは8時過ぎですが、空が明るくても月や一等星、惑星などは望遠鏡で見えます。月は日中でも見た事のある人は多いと思いますが、明るい空に望遠鏡で星を見てみるのも面白いものです。そのような体験をされたい方は少し早めにおいでください。
下に、3日の金星と水星の画像をアップします。左が金星、右が水星です(ちょっと分かりにくいかな)。写真は15㎝屈折の画像ですが、肉眼で見た50㎝の像はもっとはっきり見えました。
8月3日(土)
惑星の観望までもう少しです
昨日ようやく梅雨明けした岩手県ですが、焼走りはとても微妙な天気でした。私が天文台に到着した16時頃は空の半分が晴れていたのですが、最終判断をする18時が近づくにつれ、空には厚い雲が・・・。天気予報は曇り予想。
これはダメだと、ホームページは観望会中止の案内を出しました。
ところが・・・、入浴と観望会のセット券を購入されたお客様がいらっしゃいました。そこで、曇りの時は払い戻しをする事にして少し様子を見る事にしました。すると、ベガが見えてきたのです。8時近くには、何とか東の空は星が見える様になりました。
ホームページはそのままに、焼走りは天文台に来館されたお客様は受け入れることにしました。
そろそろ閉めようとした9時半ごろ、望遠鏡の導入ソフトを確認すると、東の空に土星が見えて来ています。多分、今月末には開館時間内に土星が観望できそうです。春から夏にかけて惑星が観望できない状態が続いていましたが、もうすぐ惑星の観望好機がやってきます。
土星は来年輪が消失するので、今年はうすい土星の輪が見られるでしょう。
8月2日(金)
ようやく梅雨が明けました。
平年より5日、昨年より11日遅れての梅雨明けです。
天文台としては、もう少し早く開けて欲しかったというところです。
雲は少し多めですが、早速天文台は開館したいと思います。(16時の段)⇒ 最終的に中止とします。
さて、先週お知らせした星座早見盤ですが、只今準備中です。今日に間に合えばよかったのですが明日、または明後日から貸し出しが行えればと考えています。
星座早見盤は色々な種類がありますが、貸し出し予定の星座早見盤の中から、小学生向け、一般向けの早見盤を3種類ずつご紹介します。まずは小学生向けから
次に一般向けです。
7月27日(土)
窓の外は雨、、、、。天文台は今日も休館です。
6月、7月で開館出来たのは計5日だけ。ほんとに寂しい限りです。
折角ですので、20日に観望した「ほぼ満月」と東北地方ではほぼ天頂付近をとおる「べが」の画像をどうぞ。
7月の満月はバックムーンと呼ばれます。
最近は各月の満月が様々な名前で呼ばれていますが、ここ最近の事ですね。これはアメリカ先住民の風習の様です。日本の満月の呼び方は、中秋の名月はありますが、その他はあまり聞きませんね。日本では満月の他に、十三夜、十六夜、立待月、居待月、臥待月、寝待月、更待月、有明月等が有ります。
日本の月の呼び方の方が風流に感じるのは私だけでしょうか。
7月26日(金)
今日の天気は雨時々曇り。天文台にとっては最悪の天気です。2週間予報を見てみましたが、ずーっと雲と傘マークです。太陽マークが出てくるのは8月5日。予報を見る限りではしばらく星空は拝めそうにありません。
仕方がないので、晴れた時に楽しんでもらえる準備を進めます。前回ちらっとお知らせしましたが、ちょっと今日には間に合いませんでした。やろうとしていることは、「星座早見盤の貸し出し」です。8月にはさすがに梅雨が明けて晴れてくれると思うのですが、晴れるとみごろなのは、天の川。そして、七夕の織姫、彦星などです。そしてこの2つの星にはくちょう座のデネブを加え、夏の大三角。小学校の宿題になっていませんか?
前回観望会を行った20日の土曜日ははじめこそ曇っていましたが、次第に晴天が広がり、夏の大三角もしっかり見えてくれました。
星座探しも楽しいのですが、私が望遠鏡についてドーム内にいると、星座案内をする人がいないのです。焼走りは標高およそ560Ⅿ。晴れると下界よりもきれいな星空が見えます。せめて、自力で星座探しをしてもらおうと「星座早見盤の貸し出し」の準備を進めています。8月上旬には貸出できると思いますので、ご期待ください。色々な種類を取り揃えています。準備が整ったらホームページや館内掲示でお知らせします。
7月20日(土)
7月の天文台は、これまで開館は1日のみ。梅雨の間は仕方ないかと思いながらも、それでも、もう少し何とかならないかと思う今日この頃です。
今日も日中はくもり、そして雨も。
しかし、私が天文台に到着した16時には、ドームの上には青空が。
今日は夜は不安定ながらも一応晴予想です。東から南にかけてはまだ厚い雲に覆われていますが、この青空が東に広がる様だったら天文台を開館したいと思います。
岩手県も昨日が終業式だった学校がいくらかあるようです。来週にはどこの学校も夏休みに入る様ですね。
7月は今日をのぞいてあと2回開館を予定していますが、それまでには何とか梅雨が明けて貰いたいですね。
天文台は一人で運営していますので、なかなか手も回らないのですが、夏休みにキャンプ等で焼走りに訪れた皆さんに星空を楽しんでもらう手立てを考えています。「お知らせ」のページ等に掲載しますので、お楽しみに。
7月19日(金)
先日中古屋さんをのぞいていたら、望遠鏡を売っていました。写真の望遠鏡です。値段はなんと500円。思わず、「えっ!」と声を上げてしましました。アマチュア天文家が使うような望遠鏡ではないにしても、500円とは。
どんなに安い接眼鏡にしても1000円はすると思いますし、おもり1個だって500円では買えないでしょう。ということで、速攻で購入しました。
組立てて感じた事。確かに安いだけの事はあります。ちょっと触っただけでグラグラしますし、反射望遠鏡につきものの、主鏡や写経の光軸調整のねじがありません。それでも10㎝の口径があります。月などをちょっとながめて見るくらいだったら結構使えるのではないかと思います。しかも、赤道儀です。
各部分を眺めてみましたが、500円になった理由らしき部分を見つけました。
微動ハンドルが1本折れているのです。
望遠鏡には赤経方向と赤緯方向に動かすハンドルが2本ついているのですが、その一本がおれてしまっています。2本ハンドルがそろっていないと、望遠鏡を色々な方向に向ける事が出来ないのです。
きっと500円の理由はこれですね。
微動ハンドルを直せば、展示用の望遠鏡として、あるいは貸し出し用の望遠鏡として使えるのではないかと思います。
微動ハンドルの修理に取り組んでみようと思います。
修理がうまく行ったらまたこのコーナーでお知らせします。
7月14日(日)
今日は日曜日ですが、明日が海の日で休前日になりますので、開館予定日です。
しかし、空は全面雲。。。。望遠鏡による観望会は中止です。
晴れれば上弦の月ですので、月面Xや月面LOVEを探してみようと思ったのですが、残念です。
さて、この3連休、天文台はその前日から3日間の開館予定としておりましたが、その初日、12日は久々に晴れてくれました。日中は雲が多かったのですが、日没とともに雲も消え、晴天に。
望遠鏡には月を導入しながら来館者を待ちましたが、予約のお客様以外に来館者はありません。
それだったらと、一人観望会を行う事に。。。
前回、このページで観望した天体を写真で紹介しましたが、球状星団を紹介しきれませんでした。
そこで、観望しながら写真をストックしました。
代表的なヘルクレス座のM3をはじめに、いくつかご紹介します。同じ球状星団でも星の集まり方等異なる様子を感じていただけるのではないかと思います。
50㎝は眼視用としていますので、カメラは15㎝の望遠鏡につけているのですが、50㎝で見てもぼーっとしているようすは分かりますが、なかなか写真のようには見えません。やっぱり、光をためるってすごいことなんだと改めて感じます。
7月6日(土)
サブページのタイトルを変更しました。
これまでは、「観望会のようす」としていましたが、6月のように金、土がどうしても天気に恵まれず、予定の半分も実施できないと、記事の掲載がなかなか難しくなってしまいます。
私も6月から天文台を担当し、まだまだ試行錯誤で行っていることが多々あります。また、前々台長が整備していた展示室も、私物が多かったために今はほぼほぼ残された写真のみとなっています。(でも、膨大な星景写真ですので、一見の価値は十分にあります。)
これから少しずつ整備をしようと思っていますので、そのようすもお伝えできればと思っています。
そこで、新しいタイトルは、「今日の天文台」
常勤ではありませんので、毎日の更新は出来ませんが、天文台に来た時には付近のようすも含め、いろいろな情報をお伝えできればと思っています。
私もまだまだ分からなことも多いので、失敗等もあるかと思いますが、生の天文台のようすをお伝えしたいと思います。
さて、明日は七夕です。明日は雨の予報ですので星を見るのは難しいと思いますが、16時30分現在、今日はまだ可能性があります。観望会ができるようでしたら、織姫(ベガ)と彦星(アルタイ)を観望したいと思います。
7月5日(金)
6月、開館予定日は8日ありましたが、天気の関係で開館出来たのは3日だけでした。銀河ステーション天文台は今年度は6月からの開館で、まだまだ宣伝不足の感もありますが、それでも開館日には予想以上のお客様にご来館頂きました。ホームページでお知らせしているとおり、春の星雲・星団を中心の観望会でした。来館者の皆様と一緒に観望した天体のいくつかをご紹介します。
左の天体は、Ⅿ27、通称アレイ星雲という惑星状星雲です。これは、太陽の様な星がその一生を終えようとするとき、赤色巨星となって膨らんでいきますが、その際放出したガスが照らされて惑星のように見えるものです。太陽も遠い将来、このような星雲を残すのでしょうか。下に、その他の天体を紹介します。
左から、Ⅿ81、Ⅿ82のおおぐま座の銀河。真ん中は、Ⅿ51りょうけん座の銀河。通称子持ち銀河と呼ばれています。右は、Ⅿ57こと座の環状星雲。これもⅯ27と同様惑星状星雲です。そして、下はほぼ上弦の月。この時は、なんちゃって月面✕と月面LOVEのうちのO V Eを観望しました。その他にも天体を観望しましたが、それらについてはまたあとでご紹介します。
6月22日(土)
6月21日(金)の観望会は、残念ながら空一面高層雲に覆われ中止としました。前日、金・土の観望会に向けて望遠鏡の調整を行いましたので、そのことについてお知らせします。
当天文台の望遠鏡は主鏡等が50㎝のニュートン・カセグレン式の反射望遠鏡ですが、写真のように他にも何本かの鏡筒がのっかっています。
観望会では主に、50㎝と15㎝の望遠鏡を使用しています。
天文台は昨年途中からしばらくお休みをいただいていましたが、この6月から正式に再開しています。私も、この6月から天文台を担当しています。
これまで観望会は3回実施しましたが、その際に気づいた事。50㎝と15㎝ の視野が微妙にずれておるような。
日中に調整しようとしましたが、景色で合わせようとすると15㎝がとても高い位置になって調整が出来ません。そこで、晴れている木曜日に調整することにしました。
上の一番左の写真の手前が15㎝、奥が50㎝の接眼部です。この2つを除いたときに、同じところが見えないといけないのです。
15㎝の望遠鏡は真ん中の写真のように、2か所の支持脚で50㎝の望遠鏡にのっかっているのですが、その支持脚にはそれぞれ3カ所にねじがついていて、望遠鏡の向く方向を微調整できるようになっています。小さな望遠鏡では手でねじを回して調整しますが、さすがは天文台の望遠鏡。右の写真のように六角レンチで回します。
木曜日は、月とアークトゥルスで調整をしました。
これまでの観望会では、15㎝の望遠鏡で見える天体を50㎝で見てもらおうとした時に、「あれ、見えない。」という事があったのですが、これからは大丈夫かと思います。
私も担当してまだ半月、望遠鏡の癖や分からない所もあるかと思いますが、来館頂くお客様に満足いただけるように整備して参りますので、宜しくお願いいたします。
6月15日(土)
天頂付近を境にして、北側は曇り、南側は晴れ。更には風も強く、直前まで判断を迷いました。
その時、開館に背中を押してくれたのが、「天文台はやるんですか?」というお問合せの声です。
南側の晴の空には、上弦を1日過ぎた月がぽつんと輝いています。
場合によっては月くらいしか観望できないかも知れないと思いましたが、開館を望む方があるのであれば開けよう。そう思いました。
開館を望むみなさんの声が天に届いたのでしょうか。北側の雲も次第に消え、少し雲はのこるものの前日に劣らぬ晴天となりました。
土曜日は来館者も多かったので、「太陽系の天体(月)→銀河系内の天体(惑星状星雲)→銀河系を取り巻く天体(球状星団)→銀河系外の銀河」とプログラムを組んで観望を行いました。
流石に最後の方では低空に雲がかかり、月や銀河がかすんでしまいましたが、どのグループも一通りの観望を行う事が出来ました。今年度2回目の観望会は無事終了しました。
次回は21日(金)、22日(土)の予定です。22日は満月で、ストロベリームーン。梅雨入りが心配される時期ですが、晴れたら天文台で月にうさぎさんを探してみませんか。
6月14日(金)
6月14日(金)、6月最初の観望会を実施しました。前週は晴れているけど薄い雲がかかり最後まで薄雲は取れませんでした。もやもやした2日間でしたが、14日は時間の経過とともに雲が消え、や絶好の観望会日和となりました。月も上弦、明るすぎず他の天体の観望に邪魔になりません。
月面✕や月面LOVEはどうかとみてみましたが、月面Xは上の方は繋がっていましたが、X部分は確認できました。なんちゃってXですね。月面LOVEの方はというと、O V Eは確認できましたが、Lは縦と横のつなぎ目が切れていてLとは言えない状態。次回に期待したいと思います。
8時以降は、月以外の天体を中心に。
球場星団、惑星状星雲、銀河の順で観望を行いました。
来館者は2名。ほぼ貸切状態でした。
天文台自体、6月に再開したばかりでまだ認知されていないと思われます。これからホームページ等を通して周知を図っていきたいと思います。
今回は文章のみですが、これからは写真もアップしていきたいと思いますので、ご期待ください。
来館者が少ないうちは個別の要望にも対応出来る事も有ると思いますので、どうぞお気軽にご来館ください。