今日の天文台

9月7日(土)

 

ドーム製作開始!

 

とにかく金・土が晴れてくれません。私が6月から担当するようになって、残念ながら一度も満天の星空を拝んでいません。晴れれば素晴らしい星空が観望できるのですが、晴れない事には、、、。

以前お知らせした曇天対策のプログラムですが、取り組みをスタートさせました。ドーム製作です。

私は以前、塩ビパイプを使ってプラネタリウム用のドームを作ったことがあります。塩ビパイプで骨組みを組んで、内側に布をドーム状に縫い合わせ、パイプに固定して作りました。このドームの難点は、結構重いのと、布をぴんと張るのがたいへんなこと。そして遮光性がないので、その時は暗幕をかけてドーム内を暗くしました。今の環境では暗幕もありませんので、この方法は断念しました。

ネットで検索すると、段ボール製のドームの情報がたくさん出てきます。これだったら何とか出来そうです。そこで、段ボールでドームを作ることにしました。

JAXAのページとWill System Designのページを参考にさせていただきました。

縦7分割、周12分割です。

JAXAの資料は4mドームですが、一人で作ることを考え、ドームの直径を3Ⅿとしました。

先ずは、各部品の寸法の計算から。

これは、Will System Designのページを参考にさせていただきました。

そして、これをもとに段ボール板から部品を取るのですが、段ボール一枚からどのように部品を取るのが効率的か、図面を書きます。図面はA4用紙としました。

今回はまず、寸法と用紙の準備まで。次回は、図面の完成と縮小模型の製作まで行きたいところです。

9月6日(金)

 

黒点がいっぱい

 

9月になって「晴れー!」という日が続きました。開館日まで待ちきれず、4日にドームを開けてみました。昼に太陽の観察です。投影板も見つかったので、早速使用してみました。写真ではちょっと分かりづらいかもしれませんが、黒点がいっぱい観察出来ました。

今年、岩手県でも低緯度オーロラが観察出来ましたが、太陽の活動がとても活発になっています。

太陽の活動は今年か来年がピークと予想されていますので、まさに今が黒点がいっぱい見える時期という事になります。

夜の天文台も良いのですが、昼でも望遠鏡を使った観察が出来ます。太陽が出ていればこのように太陽黒点などが観察できますし、明るい恒星や惑星であれば、太陽が出ていても50㎝の望遠鏡で見る事が出来ます。

ただし、私は天文台に常駐しているわけではないので、昼の観察を希望される方は事前に国際交流村にご連絡下さい。可能な限り対応いたします。

8月30日(金)

 

天文台らしく。。。

 

台風10号の影響で前線が刺激され、台風から遠く離れた八幡平市でも連日の豪雨に見舞われています。ここ何回かは、私が天文台につくと青空が少しのぞいてくれるのですが、最終的には星が見え始める時間になるとどこからともなく雲が湧いてきて、星がみえなくなるという事が続いています。16時現在青空も少しはのぞいてはいますが、天気予報は曇り時々雨、しかも雷注意報が出ています。なかなか観望会の実施が難しいので、天文台の中を少し整備したいと思います。

掲示物は前々台長が星景写真や天文現象の説明など所狭しと掲示してくれました。7月にそこに望遠鏡を一台展示してみたのですが、ちょっと寂しい感じでした。そこで今回、望遠鏡をもう一台追加してみました。これから少しずつ機材を増やしていきたいと思っていますが、その手始めに、、、。

私が子どものころ憧れだった、「五藤光学8㎝屈折赤道儀」です。当時天文雑誌に広告が載っていていいなあと思って眺めていたのですが、子どもには手の出る金額ではなく、いつかは、いつかはと思い続けていた望遠鏡でした。今ではすっかり旧型になってしまいましたが、つくりがしっかりしていて、今の望遠鏡にはない重厚感があります。すり割り式の接眼スリーブや長いファインダーと調整ねじはかっこいいと思ったものです。自動導入等の機能はありませんが、手動で使う分には今でも現役です。

これからも少しずつ機材を追加し、掲示と併せて天文台らしさを盛り上げていきたいと思います。。。

あれ、なんか変だなと思ってよく見ると、バランスウエイトを取り付ける軸がありません。しまった、忘れてきてしまった。

以前紹介した反射望遠鏡は、微動ハンドルもつき、使用できる状態になりました。

2歩進んで1歩下がるような感じですが、前に来た時とはちょっと違うと言ってもらえるような天文台にしていきたいと思います。

このホームページは文章に対し写真を1点しか掲載できないので、下に載せきれなかった望遠鏡の写真を何点か。

8月24日(土)

 

土星を確認しました!?

 

23日(金)、天気予報を信じて開館しました。初めのうちはドーム内から夏の大三角を構成する、ベガ、アルタイル、デネブが観察出来ましたので、何とかなるかなと思っていたのですが、次第に雲が・・・・。天文台上空の雲は消えるどころか次第に大きくなっている様です。ドームを回してみましたが、雲の範囲がどんどん広がっているようです。

え~い、こうなったらだめもとで・・・と、土星の方向に望遠鏡を向けてみました。肉眼では見えなかったのですが、50㎝だったらもしかしたらと思ったのです。すると、黄色っぽ星が入りました。カメラを替えて拡大したのが左の画像です。

昨日は風が強く、しかもまだ低空でしばしば雲に隠れる状態でしたので、「輪のある土星」というよりは、「踊る串団子」という感じでした。

それでも、今シーズン初土星、感慨深いものがあります。輪が串のように見えるのは、土星の傾きが地球からほぼ真横になりつつあり、輪が非常に細くなっているためです。輪が見えなくなるのは来年ですが、昨日も激しく踊りながらしばしば輪が見えなくなっていました。輪の消失とはちょっと違うんですけど。

ようやく開館時間内に土星が観望できるようになってきました。これから次第に高度が上がってきますので、輪をもつきれいな土星の姿が観望できるようになってくると思います。ご期待ください。

 

8月23日(金)

 

曇天対策・・・なんとかしないと

 

16時頃の焼走り周辺の空です。天気予報は午後からずっと晴れ予報です。確かに青空は見えます。しかし、ここが天気のマジックで空全体の2割が青空であれば天気は晴れなのです。ドームを開ける立場では、これで雨でも降られると困ってしまいます。6月は開館予定日が11日で、観望できたのが3日。7月は9日中、2日。そして8月は今の所、7日の内の2日しか観望できていません。いくら宣伝しても望遠鏡が使えないのではどうにもなりません。これまでの記録を見ると、銀河ステーション天文台では星の観望が出来ない日はかつyoウニてはビデオやスライド上映を行っていたようです。しかし、1階の展示室を探しても、投影できそうなビデオやスライなどどは見当たりません。天文台がオープンしてから30年、その間にいろいろなものがどこかに行ってしまったようです。

さて、困った。でも何とかしないと。あれこれ考えてみましたが、そういえば・・・・。以前、理科の先生方の集まりの際にいただいたものがありました。下の写真です。これだったら(ホームプラネタリウムです)曇って望遠鏡が使えなくても天文台的な事が出来そうです。でも、そのためには投影する壁やドームが無いといけません。

直ぐのものにはならないかもしれませんが、9月中に何とか出来るように取り組んでみたいと思います。方針が決まって動き始めたら、微動ハンドルのときのようにこのコーナーで紹介したいと思います。

 

8月17日(土)

 

微動ハンドルを直しました

 

1カ月前に、中古望遠鏡を購入したことを書きました。その際、微動ハンドルが1本折れているので修理しますと言っていましたが、その修理がようやく終わりました。というより、修理の時間が取れず、ようやく取り掛かることが出来たというところです。

左の写真で、手前が修理したハンドル、奥が正常のハンドルです。修理の際、棒の部分が割れてしまったりして、少し短くなってしまいました。接着剤がまだ完全に硬化していないので少し時間を置きますが、望遠鏡に取り付けて大丈夫そうだったら、前にお話しした通り、貸し出しをしたと思います。望遠鏡は展示室に置いていますので、貸し出しをご希望の方は天文台開館日にその旨お話しください。

 

さて、修理ですが、次の手順で行ってみました。

1 折れた面をやすりで平らにする。

2 折れた軸に2.5㎜の穴をあける。

3 ドリルであけた穴にタップで3㎜のねじを切る。

4 3㎜のビスの頭を切り、ねじの部分だけにする。

5 穴に接着剤を入れ、頭を取ったビスの両側から軸をねじ込む。

 

こんな感じです。プラスチックのビスがあれば使いたかったのですが、手元になかったので普通のスチールのビスを使いました。これでどれだけ持つか分かりませんが、私の手元に来た時のビニールテープ巻の時よりは使えるでしょう。

一応、写真も下に載せておきます。

 

焼走りの素晴らしい星空を堪能していただくために準備は少しずつ進めているのですが、肝心の天気が・・・。

とにかく晴れて欲しいものです。

8月16日(金)

 

ようやく土星が

 

8月2日(金)に梅雨が明けた岩手県ですが、2日、3日は連続して観望会を実施出来たのですが、その後は台風の影響もあり、9日~11日の3連休は一日も観望会を実施出来ませんでした、そして今日明日も台風7号が日本に接近していて観望会が実施できるかどうか微妙です。なかなか星を愛でることが出来ないうちに日にちだけが立っていくような感じです。

月初めに観望してから2週間、今日の星空をシミュレーションソフトで確認してみました。

上の画像は16日(金)21時の東から南にかけての星空ですが、東南東の空に2つの惑星が・・・。ちょっと字が小さいですが、左が海王星、そして右が土星です。土星の高度はおよそ15度ほど。天文台の東側には高い木がありますが、10度も昇れば見えてくるはずです。ようやく天文台開館中に土星が観望できそうです。以前にもお知らせしたとおり、今年の土星はとても薄い輪を見せてくれるはずです。金、土で晴れたら、是非銀河ステーション天文台で自分の目で土星の輪を眺めて欲しいと思います。

 

私もまだ天文台の望遠鏡で土星を見ていません。50㎝でどのように見えるかとても楽しみです。写真を撮影したら、今日の天文台のページに掲載したいと思いますので、お楽しみに。そして、50㎝で海王星も拡大してみたいと思います。

このように夢は膨らむのですが、肝心の空が思うように晴れてくれません。天の川もチラリと見ただけです。私が天文台に勤務して2カ月半になりますが、まだ一度も満天の星空を体験していません。まず一度、焼走りの降るような星空を体験したいものです。

 

今日、明日天気になあれ!

8月10日(土)

 

星座早見盤の貸し出しを開始しました

 

以前予告しましたが、星座早見盤の貸し出しを開始しました。18種類、32枚あります。サイズや材質、掲載している情報もそれぞれ違いますので、色々と楽しめるのではないかと思います。

小学校で学習する夏の大三角や冬の大三角などの情報が掲載されているものや5等星迄の詳細なデータが掲載されているものなど、目的に応じて使い分けができます。また、日本独自の星座が掲載されているものや星座絵が描かれているもの、頭上にかざさなくても使用できるもの、北天だけでなく、南天の星座も確認できるものなど、色々な種類があります。

 天文台では、ドームのスリットから望遠鏡で空の一部を拡大して観望します。ドーム内からは残念ながら星座は観察出来ません。色々な天体を望遠鏡で拡大してみるのも良いのですが、天文台のある焼走りは標高およそ560Ⅿの地点にあります。晴れた時の星空はとても素晴らしく、天の川もはっきりと見えます。天文台に来館頂いたお客様には、望遠鏡での観望後は素晴らし星空を堪能いただきたいぬ根のお話をさせていただいております。その際、この星座早見盤がお役に立てるのではないかと思います。

交流プラザの受付で貸し出しを行っています。各早見盤の特徴などの解説も用意していますので、確認の上活用いただければよ思います。使い方が分からない場合は天文台にいらしていただければ解説いたします。

8月9日(金)

 

思いがけない収穫

 

梅雨明けから一週間経ちました。晴天の夏空を期待したのですが、なかなか思うようにいきません。

午前中は良く晴れているのですが、大気の状態が不安定で午後になると積乱雲が発達し、豪雨になったり、雷が鳴ったりと天文台にとっては最悪の天気が続いています。そう考えると、2日、3日と連続して開館出来たのが奇跡のように思えてきます。

そして3日には思いがけない収穫がありました。

6月から天文台を担当していますが、なかなかすっきりと晴れてくれません。特にも、西の空はほぼ曇りです。ところが、3日は西の空が晴れていたのです。木星や土星は開館中には見えませんが、水星と金星が太陽のそばにいます。太陽付近が晴れていれば肉眼では見えませんが、望遠鏡だったら水星や金星が見えるはずです。早速金星に望遠鏡を向けてみました。すると、pcの画面には15㎝屈折に接続したカメラの画像に金星が入りました。低空なのでゆらゆらしていますが、丸っぽく見えます。次に水星に望遠鏡を向けてみました。金星ほどはっきりとは見えませんでしたが、青空の中に白Ⅼく三日月っぽく見えています。まだ空が明るかったので来館者はありませんでしたが、しばらくぶりに見る金星と水星を堪能しました。

天文台は18時から開館しています。空がすっかり暗くなるのは8時過ぎですが、空が明るくても月や一等星、惑星などは望遠鏡で見えます。月は日中でも見た事のある人は多いと思いますが、明るい空に望遠鏡で星を見てみるのも面白いものです。そのような体験をされたい方は少し早めにおいでください。

下に、3日の金星と水星の画像をアップします。左が金星、右が水星です(ちょっと分かりにくいかな)。写真は15㎝屈折の画像ですが、肉眼で見た50㎝の像はもっとはっきり見えました。

8月3日(土)

 

惑星の観望までもう少しです

 

昨日ようやく梅雨明けした岩手県ですが、焼走りはとても微妙な天気でした。私が天文台に到着した16時頃は空の半分が晴れていたのですが、最終判断をする18時が近づくにつれ、空には厚い雲が・・・。天気予報は曇り予想。

これはダメだと、ホームページは観望会中止の案内を出しました。

ところが・・・、入浴と観望会のセット券を購入されたお客様がいらっしゃいました。そこで、曇りの時は払い戻しをする事にして少し様子を見る事にしました。すると、ベガが見えてきたのです。8時近くには、何とか東の空は星が見える様になりました。

ホームページはそのままに、焼走りは天文台に来館されたお客様は受け入れることにしました。

そろそろ閉めようとした9時半ごろ、望遠鏡の導入ソフトを確認すると、東の空に土星が見えて来ています。多分、今月末には開館時間内に土星が観望できそうです。春から夏にかけて惑星が観望できない状態が続いていましたが、もうすぐ惑星の観望好機がやってきます。

土星は来年輪が消失するので、今年はうすい土星の輪が見られるでしょう。

8月2日(金)

 

ようやく梅雨が明けました。

平年より5日、昨年より11日遅れての梅雨明けです。

天文台としては、もう少し早く開けて欲しかったというところです。

雲は少し多めですが、早速天文台は開館したいと思います。(16時の段)⇒ 最終的に中止とします。

 

さて、先週お知らせした星座早見盤ですが、只今準備中です。今日に間に合えばよかったのですが明日、または明後日から貸し出しが行えればと考えています。

星座早見盤は色々な種類がありますが、貸し出し予定の星座早見盤の中から、小学生向け、一般向けの早見盤を3種類ずつご紹介します。まずは小学生向けから

次に一般向けです。

7月27日(土)

 

窓の外は雨、、、、。天文台は今日も休館です。

6月、7月で開館出来たのは計5日だけ。ほんとに寂しい限りです。

折角ですので、20日に観望した「ほぼ満月」と東北地方ではほぼ天頂付近をとおる「べが」の画像をどうぞ。

 

7月の満月はバックムーンと呼ばれます。

最近は各月の満月が様々な名前で呼ばれていますが、ここ最近の事ですね。これはアメリカ先住民の風習の様です。日本の満月の呼び方は、中秋の名月はありますが、その他はあまり聞きませんね。日本では満月の他に、十三夜、十六夜、立待月、居待月、臥待月、寝待月、更待月、有明月等が有ります。

日本の月の呼び方の方が風流に感じるのは私だけでしょうか。

7月26日(金)

 

今日の天気は雨時々曇り。天文台にとっては最悪の天気です。2週間予報を見てみましたが、ずーっと雲と傘マークです。太陽マークが出てくるのは8月5日。予報を見る限りではしばらく星空は拝めそうにありません。

仕方がないので、晴れた時に楽しんでもらえる準備を進めます。前回ちらっとお知らせしましたが、ちょっと今日には間に合いませんでした。やろうとしていることは、「星座早見盤の貸し出し」です。8月にはさすがに梅雨が明けて晴れてくれると思うのですが、晴れるとみごろなのは、天の川。そして、七夕の織姫、彦星などです。そしてこの2つの星にはくちょう座のデネブを加え、夏の大三角。小学校の宿題になっていませんか?

前回観望会を行った20日の土曜日ははじめこそ曇っていましたが、次第に晴天が広がり、夏の大三角もしっかり見えてくれました。

星座探しも楽しいのですが、私が望遠鏡についてドーム内にいると、星座案内をする人がいないのです。焼走りは標高およそ560Ⅿ。晴れると下界よりもきれいな星空が見えます。せめて、自力で星座探しをしてもらおうと「星座早見盤の貸し出し」の準備を進めています。8月上旬には貸出できると思いますので、ご期待ください。色々な種類を取り揃えています。準備が整ったらホームページや館内掲示でお知らせします。

 

7月20日(土)

 

7月の天文台は、これまで開館は1日のみ。梅雨の間は仕方ないかと思いながらも、それでも、もう少し何とかならないかと思う今日この頃です。

今日も日中はくもり、そして雨も。

しかし、私が天文台に到着した16時には、ドームの上には青空が。

今日は夜は不安定ながらも一応晴予想です。東から南にかけてはまだ厚い雲に覆われていますが、この青空が東に広がる様だったら天文台を開館したいと思います。

岩手県も昨日が終業式だった学校がいくらかあるようです。来週にはどこの学校も夏休みに入る様ですね。

7月は今日をのぞいてあと2回開館を予定していますが、それまでには何とか梅雨が明けて貰いたいですね。

天文台は一人で運営していますので、なかなか手も回らないのですが、夏休みにキャンプ等で焼走りに訪れた皆さんに星空を楽しんでもらう手立てを考えています。「お知らせ」のページ等に掲載しますので、お楽しみに。

7月19日(金)

 

先日中古屋さんをのぞいていたら、望遠鏡を売っていました。写真の望遠鏡です。値段はなんと500円。思わず、「えっ!」と声を上げてしましました。アマチュア天文家が使うような望遠鏡ではないにしても、500円とは。

どんなに安い接眼鏡にしても1000円はすると思いますし、おもり1個だって500円では買えないでしょう。ということで、速攻で購入しました。

組立てて感じた事。確かに安いだけの事はあります。ちょっと触っただけでグラグラしますし、反射望遠鏡につきものの、主鏡や写経の光軸調整のねじがありません。それでも10㎝の口径があります。月などをちょっとながめて見るくらいだったら結構使えるのではないかと思います。しかも、赤道儀です。

各部分を眺めてみましたが、500円になった理由らしき部分を見つけました。

微動ハンドルが1本折れているのです。

望遠鏡には赤経方向と赤緯方向に動かすハンドルが2本ついているのですが、その一本がおれてしまっています。2本ハンドルがそろっていないと、望遠鏡を色々な方向に向ける事が出来ないのです。

きっと500円の理由はこれですね。

微動ハンドルを直せば、展示用の望遠鏡として、あるいは貸し出し用の望遠鏡として使えるのではないかと思います。

微動ハンドルの修理に取り組んでみようと思います。

修理がうまく行ったらまたこのコーナーでお知らせします。

7月14日(日)

 

今日は日曜日ですが、明日が海の日で休前日になりますので、開館予定日です。

しかし、空は全面雲。。。。望遠鏡による観望会は中止です。

晴れれば上弦の月ですので、月面Xや月面LOVEを探してみようと思ったのですが、残念です。

さて、この3連休、天文台はその前日から3日間の開館予定としておりましたが、その初日、12日は久々に晴れてくれました。日中は雲が多かったのですが、日没とともに雲も消え、晴天に。

望遠鏡には月を導入しながら来館者を待ちましたが、予約のお客様以外に来館者はありません。

それだったらと、一人観望会を行う事に。。。

前回、このページで観望した天体を写真で紹介しましたが、球状星団を紹介しきれませんでした。

そこで、観望しながら写真をストックしました。

代表的なヘルクレス座のM3をはじめに、いくつかご紹介します。同じ球状星団でも星の集まり方等異なる様子を感じていただけるのではないかと思います。

50㎝は眼視用としていますので、カメラは15㎝の望遠鏡につけているのですが、50㎝で見てもぼーっとしているようすは分かりますが、なかなか写真のようには見えません。やっぱり、光をためるってすごいことなんだと改めて感じます。

 

7月6日(土)

 

サブページのタイトルを変更しました。

これまでは、「観望会のようす」としていましたが、6月のように金、土がどうしても天気に恵まれず、予定の半分も実施できないと、記事の掲載がなかなか難しくなってしまいます。

私も6月から天文台を担当し、まだまだ試行錯誤で行っていることが多々あります。また、前々台長が整備していた展示室も、私物が多かったために今はほぼほぼ残された写真のみとなっています。(でも、膨大な星景写真ですので、一見の価値は十分にあります。)

これから少しずつ整備をしようと思っていますので、そのようすもお伝えできればと思っています。

そこで、新しいタイトルは、「今日の天文台」

常勤ではありませんので、毎日の更新は出来ませんが、天文台に来た時には付近のようすも含め、いろいろな情報をお伝えできればと思っています。

私もまだまだ分からなことも多いので、失敗等もあるかと思いますが、生の天文台のようすをお伝えしたいと思います。

 

さて、明日は七夕です。明日は雨の予報ですので星を見るのは難しいと思いますが、16時30分現在、今日はまだ可能性があります。観望会ができるようでしたら、織姫(ベガ)と彦星(アルタイ)を観望したいと思います。

 

7月5日(金)

 

6月、開館予定日は8日ありましたが、天気の関係で開館出来たのは3日だけでした。銀河ステーション天文台は今年度は6月からの開館で、まだまだ宣伝不足の感もありますが、それでも開館日には予想以上のお客様にご来館頂きました。ホームページでお知らせしているとおり、春の星雲・星団を中心の観望会でした。来館者の皆様と一緒に観望した天体のいくつかをご紹介します。

左の天体は、Ⅿ27、通称アレイ星雲という惑星状星雲です。これは、太陽の様な星がその一生を終えようとするとき、赤色巨星となって膨らんでいきますが、その際放出したガスが照らされて惑星のように見えるものです。太陽も遠い将来、このような星雲を残すのでしょうか。下に、その他の天体を紹介します。

左から、Ⅿ81、Ⅿ82のおおぐま座の銀河。真ん中は、Ⅿ51りょうけん座の銀河。通称子持ち銀河と呼ばれています。右は、Ⅿ57こと座の環状星雲。これもⅯ27と同様惑星状星雲です。そして、下はほぼ上弦の月。この時は、なんちゃって月面✕と月面LOVEのうちのO V Eを観望しました。その他にも天体を観望しましたが、それらについてはまたあとでご紹介します。

 

 

6月22日(土)

 

6月21日(金)の観望会は、残念ながら空一面高層雲に覆われ中止としました。前日、金・土の観望会に向けて望遠鏡の調整を行いましたので、そのことについてお知らせします。

当天文台の望遠鏡は主鏡等が50㎝のニュートン・カセグレン式の反射望遠鏡ですが、写真のように他にも何本かの鏡筒がのっかっています。

観望会では主に、50㎝と15㎝の望遠鏡を使用しています。

 

天文台は昨年途中からしばらくお休みをいただいていましたが、この6月から正式に再開しています。私も、この6月から天文台を担当しています。

これまで観望会は3回実施しましたが、その際に気づいた事。50㎝と15㎝ の視野が微妙にずれておるような。

日中に調整しようとしましたが、景色で合わせようとすると15㎝がとても高い位置になって調整が出来ません。そこで、晴れている木曜日に調整することにしました。

上の一番左の写真の手前が15㎝、奥が50㎝の接眼部です。この2つを除いたときに、同じところが見えないといけないのです。

15㎝の望遠鏡は真ん中の写真のように、2か所の支持脚で50㎝の望遠鏡にのっかっているのですが、その支持脚にはそれぞれ3カ所にねじがついていて、望遠鏡の向く方向を微調整できるようになっています。小さな望遠鏡では手でねじを回して調整しますが、さすがは天文台の望遠鏡。右の写真のように六角レンチで回します。

木曜日は、月とアークトゥルスで調整をしました。

これまでの観望会では、15㎝の望遠鏡で見える天体を50㎝で見てもらおうとした時に、「あれ、見えない。」という事があったのですが、これからは大丈夫かと思います。

 

私も担当してまだ半月、望遠鏡の癖や分からない所もあるかと思いますが、来館頂くお客様に満足いただけるように整備して参りますので、宜しくお願いいたします。

 

6月15日(土)

 

天頂付近を境にして、北側は曇り、南側は晴れ。更には風も強く、直前まで判断を迷いました。

その時、開館に背中を押してくれたのが、「天文台はやるんですか?」というお問合せの声です。

南側の晴の空には、上弦を1日過ぎた月がぽつんと輝いています。

場合によっては月くらいしか観望できないかも知れないと思いましたが、開館を望む方があるのであれば開けよう。そう思いました。

開館を望むみなさんの声が天に届いたのでしょうか。北側の雲も次第に消え、少し雲はのこるものの前日に劣らぬ晴天となりました。

土曜日は来館者も多かったので、「太陽系の天体(月)→銀河系内の天体(惑星状星雲)→銀河系を取り巻く天体(球状星団)→銀河系外の銀河」とプログラムを組んで観望を行いました。

流石に最後の方では低空に雲がかかり、月や銀河がかすんでしまいましたが、どのグループも一通りの観望を行う事が出来ました。今年度2回目の観望会は無事終了しました。

 

次回は21日(金)、22日(土)の予定です。22日は満月で、ストロベリームーン。梅雨入りが心配される時期ですが、晴れたら天文台で月にうさぎさんを探してみませんか。

 

6月14日(金)

 

6月14日(金)、6月最初の観望会を実施しました。前週は晴れているけど薄い雲がかかり最後まで薄雲は取れませんでした。もやもやした2日間でしたが、14日は時間の経過とともに雲が消え、や絶好の観望会日和となりました。月も上弦、明るすぎず他の天体の観望に邪魔になりません。

月面✕や月面LOVEはどうかとみてみましたが、月面Xは上の方は繋がっていましたが、X部分は確認できました。なんちゃってXですね。月面LOVEの方はというと、O V Eは確認できましたが、Lは縦と横のつなぎ目が切れていてLとは言えない状態。次回に期待したいと思います。

 

8時以降は、月以外の天体を中心に。

球場星団、惑星状星雲、銀河の順で観望を行いました。

 

来館者は2名。ほぼ貸切状態でした。

天文台自体、6月に再開したばかりでまだ認知されていないと思われます。これからホームページ等を通して周知を図っていきたいと思います。

今回は文章のみですが、これからは写真もアップしていきたいと思いますので、ご期待ください。

来館者が少ないうちは個別の要望にも対応出来る事も有ると思いますので、どうぞお気軽にご来館ください。